ナースのお勉強

復職支援研修4 一次救命処置(BLS)

前記事では、採血・注射演習についてのおはなしでした。

今回は、その続きで一次救命処置からです。

やっぱり急変時に対応できるかしら??と不安材料ですよね。これも2か所の研修で必ずもれなく入ってましたね。講義はさらっと、ひたすら、「やってみるべし!」の研修でしたね。

一次救命処置(Basic Life Support)

必ず出てくるBLS。こういう時に練習しなきゃいつするの?というモノですよね。

若かりし病棟時代ですら、当たらない時はほんと当たらずに忘れたころにやってきたこの場面。場数踏まなきゃ、うろ覚えにすぐなるし。もう、定期的に練習しに行きたいです。

さて、手順は下記の通り。

周囲の状況、救助者の安全を確認、感染防御して

1.反応の確認

2.応援要請

3.呼吸の確認

4.胸骨圧迫・人工呼吸

5.除細動器(AED)装着

 

1.反応の確認

両肩をたたき、数度呼びかける。痛み刺激。返事や体の動きの有無観察

2.応援要請

反応なしの場合、大声で叫び、応援を呼ぶ。

緊急通報・院内救急コールを依頼

除細動器準備・救急カート・酸素ボンベ依頼

3.呼吸の確認

・気道確保・・・頭部後屈あご先挙上(頸部に損傷ある場合はしない)、下顎挙上

**市民救助者と異なり、医療従事者や救急隊員などは、反応がない患者には、まず気道確保を行った上で呼吸の観察を行う。ただし,気道確保に手間取って,呼吸の観察がおろそかになったり,CPRの開始が遅れないようにするべきである。~JRC蘇生ガイドライン2015オンライン版より~医療者向けのBLSは第2章成人の2次救命処置に入っていますP8

 

・傷病者の顔に頬を寄せ、10秒以内に呼吸を確認

見て(胸郭の動きを見る)、聞いて(呼吸音を聞く)、

感じて(呼吸を感じる)

・同時に頸動脈の蝕知し、脈の確認

・呼吸がない(脳の活動を維持する血流がない)か死戦期呼吸(しゃくるような不規則な呼吸。心停止直後に現れる呼吸)が認められる場合心停止と判断し胸骨圧迫開始

・呼吸はないが脈ありの時、人工呼吸をしながら、ALSチームの到着を待つ

余談ですが、この死戦期呼吸、復職した際にほかのスタッフの手伝いでたまたまその患者さんのベッドサイドについて行った際、見かけました。もう末期の方で急変時の処置はしないという話になっていた方でした。目の動きがおかしいと思ったら眼球が上転し、あっとおもったら、力なくしゃくるような弱弱しい呼吸(口が動いてるだけ。力なくあえいでいる様子というか)を3回ほどしたら止まりました。心停止の瞬間だったのですね・・・。

4.胸骨圧迫・人工呼吸

正しい位置・・・胸のまんなか(胸骨の下半分)

少なくとも5cmの深さ(今は5cmの深さで6cmを超えない)

少なくとも1分間に100回の速さ(と当時は習いましたが今は100~120回だそうです。リズムは「あんたがたどこさ」のイメージ)

確実な圧迫解除(リコイル)・・・胸郭が完全に元に戻るまで(胸郭が戻る際に全身から血液が心臓に戻ってくるので)

胸骨圧迫の中断は最小限10秒以内

明らかな自己心拍再開と判断できる反応(正常な呼吸や目的のある動作)が出現しない限り胸骨圧迫は継続する

1~2分を目安に交代する(圧迫の質の担保)

・・・胸骨圧迫で骨折、あるときはあるんですね。最近も某大学病院であったみたいですしね・・・CT造影の前処置~(略)~心停止・胸骨圧迫で骨折し肺を損傷、抗凝固剤内服中で止血がうまくいかず・・。断片的な情報なのでなんとも・・・な感じで過程をいろいろしりたいところですが、こわいですね。ああいうのを見ると気を引き締めていこう!と思いますね・・・。

人工呼吸

人工呼吸のデバイスの準備でき次第、胸骨圧迫対人工呼吸30対2で行う

バック・バルブ・マスク換気

・自己膨張敷のバッグ(成人容量1500~2000ml)にマスクを接続して用手的に換気する

・マスクホールドは一人で片手ならEC法(拇指、人差し指でCをつくりマスクを持ち、中指・薬指・小指でEにして下顎をもちマスクと密着させる) 2人いるなら両手で拇指球法、両手EC法

・高濃度酸素投与にはリザーバーは不可欠

・リザーバーのふくらみを維持する

・酸素流量は10L以上

・送気:1秒かけて胸郭の挙上が確認できる程度(過剰に送気にすると肺からあふれた空気が胃にまわり嘔吐を誘発、過剰に膨れた肺⇒胸腔内圧上昇⇒静脈還流量低下⇒循環血液量の減少⇒蘇生効率の低下するため送気しすぎない)

・胸骨圧迫とBVM換気30:2

・窒息・溺水・小児の心停止など気道トラブルが先行する心停止では、血中の酸素を使い切っての心停止なので、早期に人工呼吸を開始するのが望ましい。

 

5.除細動器装着 (AED:自動体外式除細動)

①電源を入れる

②パッドを装着する

右前胸部鎖骨下あたりと左側胸部脇下5~8cm、

汗などでぬれていたら拭く、濡れていると水を伝い電気が流れてしまいAEDの効果が不十分になる。

貼り薬(ニトロ系、喘息系など)・シップなどがあればはがしてふきとる。貼ったままするとショック効果が減弱したりやけどする。

ペースメーカーの埋め込みがあれば8cm以上離して貼る)

③コネクターを接続する

 

諸注意

・音声に従い操作する

・AEDが自動的に心電図解析を行う(2分ごと)

・電気ショックボタンを押すときは、自分・周囲の人が傷病者から離れていることを確認する。「自分よし、周りよし、ショックします」

・電気ショック終了後はAEDの指示に従い心肺蘇生を再開する

AED使用上のポイント

・「電気ショックは必要ありません」=「心拍再開」ではない。呼吸や動くなど反応がなければ心停止状態、心肺蘇生を再開する。

・パッドはずっと貼っておく。

・小児用パッドは成人に使用しない。逆に小児に小児用パッドがない場合は成人用パッドを使ってもよい。小児用と成人用2つある場合、未就学児なら小児用使用し小児モードに、小学生以上なら成人用で使用~日本医師会 子どもの一次救命処置

・心停止時の心電図波形

心室細動(VF)・無脈性心室頻拍(VT)・・電気ショック必要

無脈性電気活動(PEA)・心静止(Asystole)・・・電気ショック効果なし

やり方の実際は、youtubeで日本赤十字系のものをみると、シンプルでわかりやすいかと思います。

ALSチームに引き継ぐまで、もしくは患者に正常な呼吸や目的のあるしぐさが認められるまでCPRを続ける。

・・・

以上、このページを書くにあたり、最新のはどうなのかなといろいろ探すと、沼にはまりました。

蘇生ガイドラインって複数あったの??どの最新版をみればいいのか?ってところに。(ネットだと市民向けのもまじるから余計混乱しますね。)

それに関する記事も見つけました。

日本で混在する二つの蘇生ガイドライン(JRC/AHA)の謎~BLS横浜HPより~

JRC蘇生ガイドライン2015オンライン版第2章 成人の二次救命処置

医療者用BLSのアルゴリズムは10Pにあります。

 

AHAガイドライン2015重要変更点 

~AHA公認ACLS・BLS講習会 福岡博多トレーニングセンターさんより~

 

これもBLS横浜さんの興味深い記事

人工呼吸をしなかったことが過失と認定された裁判例

日本の医療従事者はBLSの半分しか知らない

小児BLS、習いに行きたい・・・。

というか、復職支援研修もいいけど、恐怖感軽減・払拭のために、いっそBLS先に学びに行けばよかったのかも、と思います!そうだ、BLSに行こう!(某JRのCMかーい)、みたいな。

BLSプロバイダーコースで7時間程度、テキスト代4000円程度、受講料18000円、くらいならいけるか。横浜かぁ・・・遠いなぁ・・・往復の交通費・・ブツブツ・・。サイト拝見してると、とても分かりやすいように思います。つい熟読です・・・。