ナースのお勉強

ブランクナース 復職前のお勉強2 復職支援研修概要と地域包括ケアシステム等

前記事のつづきです

現役の知人に聞く

これは、ずっと現役を続けている知人、復職した知人がいる人は、空気感をしるために

一度聞いてみることをお勧めします。いない場合は、復職研修にGO!

復職支援研修:概要

私は復職前に、2回参加できました(2015年12月~2016年2月当時)。ナースセンター主催のものと、病院と転職会社コラボのものと。

ナースセンター主催のものは、2日間開催されていました。

内容は

1日目:看護の現状:講義 1時間

ナースセンターからのお知らせ 1時間

昼休憩1時間

感染予防 30分

採血演習 1時間

2日目:一次救命処置 1時間

認知症看護 30分

開催施設見学 50分

昼食 1時間

医療安全 30分

座談会 45分

訪問看護ステーションプレゼン・就業相談 45分

もう一件、病院と人材紹介会社とのコラボ研修も1日ありましたが、1日だけに講義少なく、演習長めで組まれていました。演習は採血・注射・輸液ポンプ・経腸栄養・BLSなどでした。

各論~看護の現状・講義~地域包括ケアシステム

看護の現状と題し

日本の人口構造変化と超高齢社会

地域包括ケアシステム

県の看護施策

雇用の質

についてお話がありました。

2025年には団体の世代が75歳以上になり、人口の30%、4人に1人が75歳以上!認知症患者も2025年には、5人に1人の割合になると言われています(2025年問題)。

その一方で少子化が進み、税収が減り、社会保障費は増大傾向。もう公費では高齢社会は支えきれず、無理が生じてきて、従来のような病院や施設のものから、在宅へ切り替え、地域(30分ほどあれば駆け付けられる範囲)で協力し合って乗り切ってくれと打ち出してきたのが、「地域包括ケア」ということのようです。

地域包括ケア概要についてわかりやすくまとまっているのはこちら

厚生労働省 地域包括ケアシステム

日本看護協会 地域包括ケアにおける看護提供体制の構築

2025年に向けた看護の挑戦 看護の将来ビジョン

医師 地域包括ケア時代のかかりつけ医の役割

介護分野:国の本音を読んだ見解が興味深いです。「地域包括ケアシステムを考える」第一部:施設の役割と医療介護連携

すべての道は在宅に通ず。

こういう流れの中では、訪問看護や介護施設方面に将来性はあるし、やれるならその方面もありと思うのですがね、復職一発目にするには、なかなかハードルが高いなぁと私は思いましたね・・・。

ブランクを抱えて知識・技術・判断的にやはりスタッフに教えてもらわざるをえないシーンも多いですし、そうなるとスタッフの人数がある程度いるところ、少しの余裕がある所じゃないと難しいと考えますし。ひとりで多数の患者さんを受け持って判断をするのも、ブランク明けでは不安でしたし。介護系施設では多数の介護職対少数看護職のいがみあい、みたいな話も読んだことがありましたし。歯がゆいですが知識・技術・判断の自立ができないと、周囲の状況を重くみておかないと、安全に働くには難しいですよね・・・。ドクターXの大門未知子みたいにはいかないな・・。

けれど、クリニック等に行くにしても、関わりには医療視点だけではなく、病を抱えつつ家でいかに暮らせるようにするかの視点、それこそKOMI理論でいう「生活を処方する」力を多く持たないといけないのだなと、今、改めて思います。(3年前当時はすらすら流れていく説明に、さらっと聞いていましたがね~。)そういう目をもって今の職場で仕事をし、情報収集し、知識を蓄えてから、介護・訪問看護系もありかもしれないなとは思います。

そうなるとやはり、フィジカルアセスメント力や、医療へつなぐかの判断、Drへの報告方法(SBAR)、認知症看護、地域資源とのつながり方(介護保険系)、看取りなどの学びがもっと必要だなと思います。なんと山積み~。でも予防系も興味あるしな~。

・・・それにしても、あれこれ読んでいると、日本、この先大丈夫かしらと改めて心配になります。借金は増え続け、人口構成的にこれからも収入より支出のほうが多くなりそうで、ただでさえ少ない子どもの虐待・いじめ、子育てママも孤立し思い悩む、自殺者も多く、精神的に病む人も増え、糖尿病予備軍も多数、独居高齢者・高齢者のみの世帯、認知症も増える、外国人の方も増える、毎年台風被害なども大きくなり被災する人も増え・・・。

個人的には核家族で暮らすというのは、そろそろ難しい時代のような気がしています。血はつながらない拡張家族が地域、なのか、趣味嗜好・志を同じくするコミュニティってものなのか??地域包括ケアシステムが高齢者の動けるうちに早めの住み替えも含んでるというのもわかるような気がする。今後、看護がかかわれる分野は広範囲ですね・・・。

 

各県の看護施策・勤務環境改善への取り組み

私の住む自治体では、看護師等の人材確保の促進に関する法律に基づき、養成・定着・確保を3本柱として実施されているとのお話もありました。

前述のような状況のため、全国で2025年の必要看護職数200万人、年間3.6万人の増加が必要とされるが、現状では年3万人増加で不足の可能性あり、さらなる確保対策が不可欠と。そのため、

養成・・・看護師等養成所に対する運営費補助、看護教員養成講習会、実習指導者講習会、修学資金貸付

定着・・・病院内保育所に係る施設整備費補助・運営費補助、新人看護職員研修事業費補助等

確保・・・ナースセンター事業・・潜在看護師の確保、養成拠点として大阪府ナースセンターの運営

などを行っているとのことです。

看護基礎教育における実習時間は短縮傾向、基礎看護教育終了時点の能力と看護現場で求められる能力とのギャップにリアリティショックをうけ、早期離職。その防止対策として新人看護職の卒後臨床研修努力義務化。新人看護職員研修のガイドライン見直し、改定が行われた。大病院は自施設で新人研修実施が可能だが、中小病院で教育・研修責任者がいない、設備不足・新人が少ないなどの場合は、大規模病院等の受入れ研修、他施設合同研修などを行いギャップを埋め、離職防止につなげる、という流れですね。

潜在看護師復職支援というのも、この確保の一環ですね。こういう研修を受けて再就業を果たした方は77%だったそうです。

訪問看護師も国は2025年までに約5万人は確保したいと考えているようで、訪問看護推進総合事業として、訪問看護実地研修事業や病院と訪問看護ST相互研修、訪問看護師階層別研修など、人材確保・資質向上・定着支援・供給体制強化の分野別に対策を講じているようです。

確保して定着できるよう、「雇用の質」勤務環境改善についても取り組みがなされています。

1.医療従事者の勤務環境改善について…厚生労働省

2.医療機関の勤務環境改善に向けたスキーム

3.医療機関の勤務環境改善の取り組みについて

3.のなかの4つの領域における取組メニュー(①働き方・休み方改善②職員の健康支援③働きやすさ確保のための環境整備④働き甲斐の向上)あたりが、従業員側に関わってくる項目かなと思います。

確かに、復職1件目の地域中規模病院では、院内保育もあり、子育てで正社員短時間制度の人もいたし、昔むかし、大学病院では見かけなかった病棟駐在栄養士さんや病棟駐在薬剤師さんがいたり、病棟クラークさんもいたのでそのあたりはお任せできたし、(看護助手さんは前からいましたね。)OT/PTのひとも病棟にしょっちゅう来てた。もちろん電子カルテでしたしね。ストレスマネジメントのテスト?なんかもありましたね。知らずに就職してた~。

こういうのって自主的に病院がやる、病院により当たりはずれのあるものかと思ってましたが、いまや国からして先導してるんですね。全都道府県に1か所「医療勤務改善支援センター」が設置が義務付けされてるし(平成26年6月の医療法改正に伴い)。

目当ての病院があれば、「勤務環境改善のために何をされているのか」と確認しといたほうがいいですね。

あとは特定行為にかかわる看護師の研修制度・専門看護師・認定看護師などのお話もありました。

まとめ

今後、日本は少子高齢化で総人口は減少、後期高齢者は増加し、認知症等も増え、看護の役割は多岐にわたって期待される。また在宅・訪問看護のニーズも高まり、暮らしを支える視点を持った看護への期待も高まっている。それらのニーズに対応できる看護職の人材不足を補い、確保した人材の定着のため、働きやすい環境への改善のための取り組みが始まっている。